VRの浸透率はまだまだ低い!市場は今後拡大していくのか解説!

公開日:2022/10/15  最終更新日:2022/10/05

新しい産業として注目されているVRですが、その浸透率はまだまだ低い印象です。近年ではメタバースという言葉を見聞きする機会が増え、オンラインでさまざまな体験が楽しめるVRが企業などからの関心を集めています。リアルに近い体験ができるVRビジネスの市場は、今後どのように拡大していくのでしょうか。

VRの現状

VRとはバーチャルリアリティの略で、現実では体験することのできない仮想空間をCGの技術によって作り出したもの。この技術はゲーム業界で広く活用されており、ヘッドセットを装着することによって視界に映るリアルな光景と臨場感を感じられるものというイメージが強いのではないでしょうか。一般的にはゲームにおいて楽しむものとして知られていますが、実はゲーム以外の場面でも幅広く応用されはじめています。

最近ではスマホを使ったVR技術も浸透してきており、実際にその場に行くことが不可能な場合でも、スマホでその場にいるかのようなリアルな情景を確認することが可能になりました。たとえば今までは動画で楽しんでいたライブ映像をその場にいるような目線で楽しめるようになり、スポーツや旅行の疑似体験も可能に。

このようなVR技術によるサービスの活用にともない、VRの画像の撮影に使用する360度カメラの需要も高まっています。VRヘッドセットの世界出荷台数も徐々に増えてきており、VRの需要が高まりつつあることが分かります。

VRの市場は加速傾向にある

現状ではゲーム業界をメインとして知られているVRですが、今後さらにさまざまな業界で取り入れられていくことが予想されます。エンタメをはじめ、医療や介護の場面でもVRが取り入れられようとしています。

医療の場面で入院患者のメンタルケアとして役立つとされています。テレビや本でも充分に楽しむことはできますが臨場感のある映像によって楽しみの幅が増え、退屈さを紛らわせてくれる効果が期待できます。

また、さまざまな病気や障害を抱えている人の不自由さを体験することもできるためそのような人々がどれだけ大変な思いをしているかを知り、バリアフリーを見直すきっかけにも役立つかもしれません。

リハビリにおいてもVRの映像を活用することで楽しみながらゲーム感覚で取り組むことができるため、症状の早い改善に効果が期待できます。このように今まではVRなど無縁と思われてきた業界からもその注目度が高まっていることが分かります。

さらに、5Gの普及によってこれまで以上にVRの市場は加速していくことが予想されています。5Gの高速大容量、低遅延化、多数同時接続の実現により、スピード感や臨場感が重視されるVRの将来性がますます高まっていくことでしょう。

ライブやスポーツ観戦を臨場感たっぷりで楽しめるVRライブストリーミングや体験シェアサービスなど、遠隔でもその場にいるかのような体験ができるサービスも浸透していくかもしれません。

メタバースの市場規模は拡大している

メタバースとはバーチャル空間や仮想空間などのインターネット上の空間を表す用語です。もともとメタバースはビジネスにおいてもさまざまなシーンで活用されており、CGツールを使うデザイナーやエンジニアなどがメタバース内に集まり打ち合わせをリアルタイムで行うなど、海外にいても精度の高いミーティングが可能になりました。

そのようなメタバースを活用した場面でさらに注目されているのがデジタルツインという技術です。デジタルツインとは、実在するもののコピー、複製を作ることでバーチャル空間にリアルな空間をそのまま再現できるという技術です。

デジタルツインを活用すれば建設業では大きな建物でも仮想空間で再現でき、工場や倉庫などもそのままメタバース内に再現することで実際に足を運ばなくても現地の状況を把握することが可能になります。導入することで事業の効率化や人件費の削減などに今後役立っていくことでしょう。

ビジネスシーンでの活用はもちろん、法人向けの分野でも幅広く活用されています。検討している旅行先や物件の内見、さらには結婚式場の下見など、現地に足を運ばなくても現地の様子を確認できます。さらにはVRでブランドの売り場を見ることができるなどファッションも楽しめるようになりました。

また、近年ではアバターを使って買い物をしたり友達とおしゃべりをしたりと、ネット上で現実世界にいるような体験が可能に。ゲームを通してリアルな友人やさまざまなユーザーとやり取りでき、​​離れた場所にいても存在を身近に感じられるコミュニケーションツールとしても広く活用されていくことが予想されます。

まとめ

まだまだ浸透率の低いVRですが、その市場は徐々に拡大していることが分かりました。ゲーム業界をメインとしてよく知られているVRはビジネスに取り入れることで今までできなかったことが可能になり、業務の効率化に役立つことが期待されます。

さらに広く浸透していくことでわたし達にとっても楽しみの場が増え、利便性もよくなることでしょう。仮想空間で買い物や旅行、友人と遊びに行くことが普通になる日もそう遠くないかもしれません。VRを活用した今後の新しいサービスやビジネスの登場に期待しましょう。

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